漣

隣に居たかったんだ
ずっと…君の傍に
支え合いたかった
でも弱い自分見せたくなくて
僕から離れた…

「さよなら」
もう苦しまなくていいよ
君を慰めてくれる人は沢山居るでしょう？
君はとても大事だよ
だからこれ以上僕の辛い姿見せたくない
何時も壊れそうな僕を心配してくれて「ありがとう」

自分をさらけ出せ無いのは
君が悪いんじゃない
こんな惨めな僕を
見て欲しくなかったから
あなたを愛して止まないよ
そっと抱きしめたら
君に伝えず別れのKissを…

大声で喚けたら楽なんだろうね
叫べたら
君から離れなくてもいいのに
そんなことすら出来ない自分を
裂いて 空 見上げれば
泪零れ落ちた

沢山君を傷付けて
悲しませたね
もうそんな思いしなくていいよ
僕よりももっと君を幸福に出来る人は
星屑のように居るから
今まで手を握ってくれてありがとう
僕から手を離してごめんね

君が大好きだよ
大丈夫
哀しむのはそんなに永くはないさ
君のせいじゃ無いから自分を責めないで
僕の勝手を許してね…

冷たささえ感じなくなったこの躯を
一歩ずつ前へと
後ろは振り返らずに
未練は有りません
いつか君と眺めた極寒の海に
思い出の君を抱いて眠ろう
いつまでも…

 

Kyrie

貴女は　今　目の前に居るのに
どうして？
こんなに誰よりも想ってるのに
どうして？

行かないで と願う私には何一つ出来ないけど

今 目の前に居るのに
本気にしなかった≠嘘の筈だよね？
役を演じ笑顔で貴女を見てるけど
後になって泣き崩れた

今更だけど

行かないで と言いたかった 私には何が出来る？
私の手は何時も冷たかった
繋いでいた貴女の手は 温かかった

雨後晴れの空は土砂降りで
貴女のサヨナラ掻き消すように
嘆く花は 涙に溺れ
いずれ涸れるだろう

行かないでと願うのは
貴女をもっと傷付けるだろう
でも私には必要だった
貴女が…

全てが無で
意味を持たず
ただ生きるだけ
今日も明日も関係なく

私の目の前は
誰も居なくなった

RUINS

音の無い空に　色が剥れた情景に
手出し出来ず　替わる事を恐れ
日々　少しずつ　堕ちて逝った　理性

声を無くした人々は　無情と成り
点滅する街灯に　群る蛾の様に
痛みさえ感じ無いのでしょう

雨は彼等を救うのでしょうか
恵みとなって　私達を救うのでしょうか

戻れないと知りながら　もう一度創り直そうとします
その為に私達をバラ　バラにするのは止めて下さい
彼方に血は流れていないのでしょう

私達を見捨てないのは神だけですか
温かいのは光だけですか

いつから笑顔は消えたのでしょう
もう花が枯れた季節しか廻って来ません
そう　長く
途切れたのは全てでした

私達の祈りは罪と成り
洗礼と云う名で汚されます

飼い殺された　沢山の自由
見えない血が夥しく今日も溢れています
何度棘が刺さろうとも
彼等には　叫べ無い

脳が麻痺して泪しか流せません
これが私の唯一です
大切なモノは浚われました
心も躯も　必要有りません
だから…記憶を下さい

 

受け月

気付けば　この日々に慣れ始めていて
時に溺れ　虚ろに過ぎていく
否定した過去は　影を作り
足跡を辿って　また涙流します

数知れず　残してきた　欠片
今になって探しています　忘れたく無くて
貴女はまだ覚えていますか？
僕はまだ忘れきれずに…

貴女が呉れた全てが　今の全てで
あれから僕は　何一つ変われずに
まだ　夢見　今を捉え切れずに　今日も雨　鬱　心

数知れず　残してきた　自分
今になって探しています　忘れたく無くて
貴女はまだ覚えていますか？
僕はまだ愛しています…ずっと

Thank you for granting a lot of selfishness for me.
"Sorry, but still love you..."
I couldn't say good-bye, even though you've gone.


独りが怖かった　崩したくなかった　貴女を傷付けたくなかった
取り戻せなくなっても　貴女が居れば良かった

錆びれた居場所と　動かない時計を握り締め
創られた偽りに目を伏せて
生きる意味を　受け月を　教えて

CLOWN

絶望の空に光求めても
射し込まない希望　　見えない優しさ
それは　　目が潰れてるから
   
見たくも無い今に
吐き気がする現実に
耐え切って　何が残った？
辛いことばかりじゃ無いが
気付けば壊れるばかりだった

消えてくれ　その居場所から
誰も望んでいない光景が広がる前に
消えてくれ　この居場所から
都合の良い事ばかりじゃ無い事を解ってくれ

今日もまた他人の脳にズカズカと入り込んで
頭痛の種を撒き散らす
 
声の鉄壁に囲まれ誰も手出し出来ぬ
愚者を今踏み潰したって
それが正義ですか？

無くしたい 苦しみは
誰だって在る生きてる証で
亡くしたい 憎しみは
いつだって手招きして
お前を食い殺す日を待ち侘びてる

十分な思いをしてきた筈なのに
虚しさが込み上げるのは何故？

耳鳴りを手で塞いでみる
止まない騒ぎは酷くなっていくけど
少しでいいから殻に閉じ込んでいたい

灰になった夢を抱いて　永久に