君も挑戦してみよう！ワープロ検定一級試験問題

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　商品の取扱説明書には、日本語に加えて、数ヶ国語が併記されて　　　　　３０
いることがある。同じ商品を、幾つかの国で販売するためだ。実は　　　　　　６０
同じ様な事例が、古代にもあった。一つの碑文が、数種類の言語で　　　　　９０
書かれていたのである。同じ内容を、多くの民族に周知したかった　　　　　　１２０
のだろう。これは、古代文字の解読に役立ち、さらに、砂に埋もれ　　　　　　１５０
ていた文明の姿を明らかにしていった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１６９
　ナポレオンは、１７９９年のエジプトへの遠征の折に、石碑「ロ　　　　　　　　１９９
ゼッタ・ストーン」を発見した。これには、聖刻文字、民衆文字、　　　　　　　　２２９
ギリシア文字の三言語で、同一内容が刻まれていた。ギリシア文字　　　　　２５９
から碑文の内容は正確に把握され、続く研究によって、聖刻文字と　　　　　２８９
民衆文字は完全に解読された。これが契機となって、古代エジプト　　　　　３１９
文字は、劇的に解明されたのである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３３７
　古代ペルシアの遺跡からは、三種類の言語によって記された楔形　　　　３６７
（くさびがた）文字の碑文が発見された。これは三ヶ国語を併記し　　　　　　３９７
たもので、一つ目の言語には約４０字、二つ目の言語には約１００　　　　　　４２７
字、三つ目の言語には５００字以上の文字があった。文字種が少な　　　　　４５７
く表音文字に比較的近いと思われた一つ目の言語から解読が始まり　　　　４８７
イラン山中ビストゥーンの碑文等の研究からこれが解明された。そ　　　　　５１７
の後、二つ目の言語も解明されて、残り一種類の解明が待たれた。　　　　５４７
これこそが、メソポタミア各地の粘土版に刻まれたのと同じ文字で　　　　　５７７
あったからだ。最終的には、これも解読されて、古代メソポタミア　　　　　　６０７
文明の言語のアッカド語が解明された。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６２６
　後に、研究者たちは、言語の構造から考えて、アッカド語よりも　　　　　　６５６
前に、文字が存在したのではないかという疑問を持ち、世界最古の　　　　　６８６
文明「シュメール」の発見につながっていったのだ。　　　　　　　　　　　　　　７１０


併記（へいき）　　碑文（ひぶん）　　解読（かいどく）　　石碑（せきひ）

隣の数字は文字数ですのでどれくらい打てたのか数えてみましょう。